インターネットで「オンラインカジノ 必勝法」や「バカラ 攻略法」、「バカラ ベッティングシステム」などと検索すると、多くの手法が必勝法・攻略法として紹介されています。
しかし、手法のルールや所感については書かれていても、ギャンブルにおいて最も肝心なリスクを統計的に検証しているサイトは全くと言っていいほど存在しません。
また、手法を使って瞬間的に利益が出たとしても、その後もプレイを続けた場合でも(試行回数が増えた場合でも)利益が残っていないと意味がありません。
本記事では、11の代表的なカジノの手法のリスク(破綻する可能性)をプログラミングにより検証した結果をまとめています。どれも統計学的に十分な回数(100000回)の検証を行っておりますので、該当する手法を実際に使い続けると、大数の法則に従いこの検証結果に近づいていくはずです。
※画像のプログラムコードはイメージであり本件のソースコードとは関係ありません。
目次
はじめに
それぞれの手法は以下のルールで検証しています。
- 1プレイごとの勝率は50%で勝った場合の払戻率は2倍に設定。
- 元手資金は1000とし、賭け金の最小値は1とする(10%投資法は除く)。
- 資金が次に必要な賭け金の数値を下回ってしまいプレイが継続できなかった状況を『破綻』と定義する。
- プレイ回数が100000回に到達するか、それまでに破綻したら1試行完了とする。
- これらの試行を100000回繰り返すことにより破綻回数をカウントする。
実行結果の用語説明です。
- 試行回数:試行された回数ですので必ず100000になります。
- 破綻回数:100000回の試行の内、破綻した回数です。
- 破綻率:100000回の試行で破綻した確率です。
- プレイできる回数の期待値:破綻するまでに何回プレイできるか(何回ベットできるか)という期待値です。
マーチンゲール法
マーチンゲール法とは
マーチンゲール法とは、負けた場合に次の賭け金を2倍にし、また負けたらそのさらに2倍というように、勝つまで直前のベット額を2倍に増やし続けて、1勝さえすれば最初の賭け金分だけ利益が残るという手法です。例えば、3連敗後に1勝した場合の賭け金、利益の増減は次の表の様になります。
試行回数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計利益 |
1回目 | 1 | × | -1 |
2回目 | 2 | × | -3 |
3回目 | 4 | × | -7 |
4回目 | 8 | ◯ | 1 |
この様に、連敗していても、1回勝つだけで最初の賭け金分だけ利益が出るので、永久に負け続けない限りいつかは利益が出るということになります。
一見すると、非常に優れた必勝法のように思えるマーチンゲール法ですが、連敗が続いた場合に賭け金・損失ともに大きく膨れ上がってしまうというリスクがあります。
検証のルール
基本ルールは以下の通りです。
- 1プレイごとの勝率は50%で勝った場合の払戻率は2倍に設定。
- 元手資金は1000とし、賭け金の最小値は1とする。
- 資金が次に必要な賭け金の数値を下回ってしまいプレイが継続できなかった状況を『破綻』と定義する。
- プレイ回数が100000回に到達するか、それまでに破綻したら1試行完了とする。
- これらの試行を100000回繰り返すことにより破綻回数をカウントする。
マーチンゲール法は以下のルールに従います。
- 勝った場合は次の賭け金を設定した最小の賭け金に戻す。
- 負けた場合は次の賭け金を現在の賭け金の2倍の金額する。
実行結果
以下の結果となりました。
試行回数:100000 破綻回数:99643 破綻率:99.643% プレイできる回数の期待値:3937.48297
99%以上の確率で10万回プレイができずに破綻してしまいました。10万回どころか、プレイできる回数の期待値は4000回にも満たない数値となっておりますので、マーチンゲール法は必勝法どころか早期に破綻する可能性の高い手法であると言えます。
グランマーチンゲール法
グランマーチンゲール法とは
マーチンゲール法は、負けた場合に賭け金を2倍にしていく手法でしたが、このグランマーチンゲール法では、負けた場合に直前の賭け金の2倍+α(自身で決めたベット金額)していくという手法です。
マーチンゲール法では、連敗を脱出した場合の利益が最初のベット金額分にしかなりませんが、このグランマーチンゲール法では、最初のベット金額に加えて「+α×負け数」の利益がさらに加算されることになります。例えば、スタートの賭け金を1、+αを1とした場合、利益の増減は次の様になります。
試行回数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計利益 |
1回目 | 1 | × | -1 |
2回目 | 3 | × | -4 |
3回目 | 7 | × | -11 |
4回目 | 15 | ◯ | 4 |
もう1例。スタートの賭け金を1、+αを3とした場合は、下記の様になります。
試行回数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計利益 |
1回目 | 1 | × | -1 |
2回目 | 5 | × | -6 |
3回目 | 13 | × | -19 |
4回目 | 29 | ◯ | 10 |
この手法のメリットは、連敗が続いていても1回の勝ちでそれなりの利益が残せることですが、デメリットは言うまでもありません、マーチンゲール法と同様に連敗が続くと賭け金・損失があっと言う間に膨れ上がってしまうことです。
検証のルール
基本ルールは以下の通りです。
- 1プレイごとの勝率は50%で勝った場合の払戻率は2倍に設定。
- 元手資金は1000とし、賭け金の最小値は1とする。
- 資金が次に必要な賭け金の数値を下回ってしまいプレイが継続できなかった状況を『破綻』と定義する。
- プレイ回数が100000回に到達するか、それまでに破綻したら1試行完了とする。
- これらの試行を100000回繰り返すことにより破綻回数をカウントする。
グランマーチンゲール法は以下のルールに従います。
- 勝った場合は次の賭け金を設定した最小の賭け金に戻す。
- 負けた場合は次の賭け金を現在の賭け金の2倍+1の金額する。
実行結果
以下の結果となりました。
試行回数:100000 破綻回数:99931 破綻率:99.931% プレイできる回数の期待値:1319.51385
破綻する確率はなんと99.931%です。これは、「ほぼ100%破綻する」と言ってもいい数値です。今回の検証ではαを1に設定しましたが、このαの値が大きくなるにつれて破綻する確率はさらに上がります。グランマーチンゲール法も必勝法とは言えず、極めてリスクの高い手法と言えるでしょう。
パーレー法
パーレー法とは
パーレー法とは、勝った場合に次の賭け金を2倍にするという手法です。具体的には、負けた場合に賭け金を2倍にするマーチンゲール法とは正反対の手法であることから、逆マーチンゲール法(アンマーチンゲール法)と呼ばれることもあります。
賭け金を1でスタートして、5連勝した場合、賭け金・資金の増減の次の様になります。
試行回数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計利益 |
1回目 | 1 | ◯ | 1 |
2回目 | 2 | ◯ | 3 |
3回目 | 4 | ◯ | 7 |
4回目 | 8 | ◯ | 15 |
5回目 | 16 | ◯ | 31 |
わずか5連勝で資金は30倍になります。しかし、この5連勝後に負けてしまうと、資金は次の様になります。
試行回数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計利益 |
1回目 | 1 | ◯ | 1 |
2回目 | 2 | ◯ | 3 |
3回目 | 4 | ◯ | 7 |
4回目 | 8 | ◯ | 15 |
5回目 | 16 | ◯ | 31 |
6回目 | 32 | × | -1 |
せっかく大きく利益を出していても、たった1回の負けで資金はマイナスになってしまいますが、連敗が続いても最小の賭け金ずつしか資金は減らないので、マーチンゲール法、グランマーチンゲール法に比べるとリスクの小さい手法と言えます。
パーレー法を使用する場合、勝ち続けている時に際限なく続けていると、最終的に必ず連勝が途絶えて損失が発生してしまいますので、ある程度連勝したら最小の賭け金に戻して利益を確定させる必要があります。
検証のルール
基本ルールは以下の通りです。
- 1プレイごとの勝率は50%で勝った場合の払戻率は2倍に設定。
- 元手資金は1000とし、賭け金の最小値は1とする。
- 資金が次に必要な賭け金の数値を下回ってしまいプレイが継続できなかった状況を『破綻』と定義する。
- プレイ回数が100000回に到達するか、それまでに破綻したら1試行完了とする。
- これらの試行を100000回繰り返すことにより破綻回数をカウントする。
パーレー法は以下のルールに従います。
- 勝った場合は次の賭け金を現在の賭け金の2倍の金額する。
- 負けた場合は次の賭け金を設定した最小の賭け金に戻す。
- 5連勝でリセットする場合と3連勝でリセットする場合の2パターンで検証する。
実行結果
以下の結果となりました。
5連勝でリセットする場合
試行回数:100000 破綻回数:42827 破綻率:42.827% プレイできる回数の期待値:76703.00348
3連勝でリセットする場合
試行回数:100000 破綻回数:11311 破綻率:11.311% プレイできる回数の期待値:96424.25178
マーチンゲール法、グランマーチンゲール法がともに99%以上の破綻率だったのに対し、パーレー法の破綻率は非常に低い結果となりました。特に3連勝でリセットする場合の破綻率は約11%という低さでした。勝負回数の期待値が大きいことからも、使い方次第では必勝法になりえる手法と言えるでしょう。
ダランベール法
ダランベール法とは
ダランベール方とは、負けた場合は次の賭け金を1増やし、勝った場合は次の賭け金を1減らすというシンプルな手法です。連敗が続くと賭け金が膨らんでいきますが、マーチンゲール法に比べると緩やかなものになります。
検証のルール
基本ルールは以下の通りです。
- 1プレイごとの勝率は50%で勝った場合の払戻率は2倍に設定。
- 元手資金は1000とし、賭け金の最小値は1とする。
- 資金が次に必要な賭け金の数値を下回ってしまいプレイが継続できなかった状況を『破綻』と定義する。
- プレイ回数が100000回に到達するか、それまでに破綻したら1試行完了とする。
- これらの試行を100000回繰り返すことにより破綻回数をカウントする。
ダランベール法は以下のルールに従います。
- 負けた場合は次の賭け金を1増やす。
- 勝った場合は次の賭け金を1減らす。
実行結果
以下の結果となりました。
試行回数:100000 破綻回数:89718 破綻率:89.718% プレイできる回数の期待値:18891.76343
ダランベール法のルールだけを見ると、一見リスクがそれほど高くない手法に感じるかもしれませんが、検証結果が示す通り非常に破綻確率の高い手法と言えます。
グッドマン法(1235法)
グッドマン法(1235法)とは
グッドマン法(1235法)とは、勝った場合に賭け金を1→2→3→5→5→5→・・・というようにしていき(5で勝っても以降の賭け金は増やさない)、負けた場合は次の賭け金を1に戻すという手法です。
例を見ていきましょう。
2連勝した後に負けた場合
試行回数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計利益 |
1回目 | 1 | ◯ | 1 |
2回目 | 2 | ◯ | 3 |
3回目 | 3 | × | 0 |
3連勝した後に負けた場合
試行回数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計利益 |
1回目 | 1 | ◯ | 1 |
2回目 | 2 | ◯ | 3 |
3回目 | 3 | ◯ | 6 |
4回目 | 5 | × | 1 |
これらの例からもわかる通り、3連勝以上して初めて利益の出せる手法ということになります。同様に勝った場合に賭け金を上げていくパーレー法の場合は途中で負けてしまうと必ず-1の損失となりますが、グッドマン法は3連勝以上しておけば必ず利益が確定できるということになります。
検証のルール
基本ルールは以下の通りです。
- 1プレイごとの勝率は50%で勝った場合の払戻率は2倍に設定。
- 元手資金は1000とし、賭け金の最小値は1とする。
- 資金が次に必要な賭け金の数値を下回ってしまいプレイが継続できなかった状況を『破綻』と定義する。
- プレイ回数が100000回に到達するか、それまでに破綻したら1試行完了とする。
- これらの試行を100000回繰り返すことにより破綻回数をカウントする。
グッドマン法(1235法)は以下のルールに従います。
- 勝った場合は賭け金を賭け金を1→2→3→5→5→5→・・・としていく(5で勝っても以降の賭け金は増やさない)。
- 負けた場合は次の賭け金を1に戻す。
実行結果
以下の結果となりました。
試行回数:100000 破綻回数:18582 破綻率:18.582% プレイできる回数の期待値:992.98156
破綻確率は20%未満と比較的低い結果となりました。
バーネット法(1326法)
バーネット法(1326法)とは
バーネット法(1236法)とは、勝った場合に賭け金を1→3→2→6というようにし(6で勝ったら1に戻す)、負けた場合の次の賭け金は必ず1にするという手法です。グッドマン法とよく似ていますが、賭け金の最大値6で勝った場合は1に戻すという点が大きく異なります。
例を見ていきましょう。
1勝した後に負けた場合
試行回数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計利益 |
1回目 | 1 | ◯ | 1 |
2回目 | 3 | × | -2 |
2連勝した後に負けた場合
試行回数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計利益 |
1回目 | 1 | ◯ | 1 |
2回目 | 3 | ◯ | 4 |
3回目 | 2 | × | 2 |
3連勝した後に負けた場合
試行回数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計利益 |
1回目 | 1 | ◯ | 1 |
2回目 | 3 | ◯ | 4 |
3回目 | 2 | ◯ | 6 |
4回目 | 6 | × | 0 |
3連勝した後に勝った場合
試行回数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計利益 |
1回目 | 1 | ◯ | 1 |
2回目 | 3 | ◯ | 4 |
3回目 | 3 | ◯ | 6 |
4回目 | 6 | ◯ | 12 |
これらの例からもわかる通り、2連勝以上すれば最低でもトントンには持ち込めますが、利益が出せるのは2連勝後に負けた場合と4連勝した場合のみという変則的な手法となっています。
検証のルール
基本ルールは以下の通りです。
- 1プレイごとの勝率は50%で勝った場合の払戻率は2倍に設定。
- 元手資金は1000とし、賭け金の最小値は1とする。
- 資金が次に必要な賭け金の数値を下回ってしまいプレイが継続できなかった状況を『破綻』と定義する。
- プレイ回数が100000回に到達するか、それまでに破綻したら1試行完了とする。
- これらの試行を100000回繰り返すことにより破綻回数をカウントする。
バーネット法(1236法)は以下のルールに従います。
- 勝った場合は賭け金を1→3→2→6というようにする(6で勝ったら1に戻す)。
- 負けた場合は次の賭け金を1に戻す。
実行結果
以下の結果となりました。
試行回数:100000 破綻回数:19128 破綻率:19.128% プレイできる回数の期待値:1001.04988
こちらもグッドマン法とよく似た数値となりました。この時点で、負けた場合に賭け金を増やす手法よりも、勝った場合に賭け金を増やす手法の方が破綻リスクが低い傾向にあるということが言えるでしょう。
10%投資法
10%投資法とは
10%投資法は、その名の通り資金の10%ずつを賭けていく手法です。例えば、資金が10000円なら1000円を賭けて、負けて資金が9000円となったら次は900円賭けます。
検証のルール
基本ルールは以下の通りです。
- 1プレイごとの勝率は50%で勝った場合の払戻率は2倍に設定。
- 元手資金は1000とする。
- 資金が次に必要な賭け金の数値を下回ってしまいプレイが継続できなかった状況を『破綻』と定義する。
- プレイ回数が100000回に到達するか、それまでに破綻したら1試行完了とする。
- これらの試行を100000回繰り返すことにより破綻回数をカウントする。
10%投資法は以下のルールに従います。
- 勝っても負けても賭け金は常に資金の10%に設定。
実行結果
以下の結果となりました。
試行回数:100000 破綻回数:100000 破綻率:100% プレイできる回数の期待値:1449.88297
なんと、破綻率100%という結果になりました。必勝法どころか必ず負ける手法ということになりますので、どうしても破綻したい場合を除いて絶対に採用してはいけない手法です。
31システム
31システムとは
31システムは、1・1・1・2・2・4・4・8・8という順番に賭けていく手法です。資金が31(1+1+1+2+2+4+4+8+8)必要であることから、その名前が付けられているのですが、ルールが少し複雑ですので、詳細に関しては当記事では省略させていただきます。「31システム」と検索すると詳しく説明したサイトが多数見つかりますので、そちらでご確認ください。
検証のルール
基本ルールは以下の通りです。
- 1プレイごとの勝率は50%で勝った場合の払戻率は2倍に設定。
- 元手資金は1000とし、賭け金の最小値は1とする。
- 資金が次に必要な賭け金の数値を下回ってしまいプレイが継続できなかった状況を『破綻』と定義する。
- プレイ回数が100000回に到達するか、それまでに破綻したら1試行完了とする。
- これらの試行を100000回繰り返すことにより破綻回数をカウントする。
31システムは以下のルールに従います。
- 31システムのルールに準じて賭け金を変遷させていく(詳細は省略)。
実行結果
以下の結果となりました。
試行回数:100000 破綻回数:37909 破綻率:37.909% プレイできる回数の期待値:80411.00379
破綻率は約38%です。他の手法と比較すると可もなく不可もない数値ですが、40%近い確率で破綻する時点で必勝法とは言えません。
2in1法
2in1法とは
2in1法は、数列も用いた手法です。こちらも、31システム同様にルールが少し複雑ですので、詳細に関しては当記事では省略させていただきます。「2in1法」と検索すると詳しく説明したサイトが多数見つかりますので、そちらでご確認ください。
検証のルール
基本ルールは以下の通りです。
- 1プレイごとの勝率は50%で勝った場合の払戻率は2倍に設定。
- 元手資金は1000とし、賭け金の最小値は1とする。
- 資金が次に必要な賭け金の数値を下回ってしまいプレイが継続できなかった状況を『破綻』と定義する。
- プレイ回数が100000回に到達するか、それまでに破綻したら1試行完了とする。
- これらの試行を100000回繰り返すことにより破綻回数をカウントする。
2in1法は以下のルールに従います。
- 2in1法のルールに準じて賭け金を変遷させていく(詳細は省略)。
実行結果
以下の結果となりました。
試行回数:100000 破綻回数:96723 破綻率:96.723% プレイできる回数の期待値:12477.47568
2in1法は比較的緩やかにベット額が増減させる手法ですので、リスクが低いように誤解しがちですが、この結果が示す通り非常にリスクの高い手法となっております。
ココモ法
ココモ法とは
ココモ法は、負けている場合に(次の賭け金)=(今回の賭け金)+(前回の賭け金)というように賭けていき、勝ったら賭け金を1に戻すという手法です。つまり、負けている場合には、賭け金が1→1→2→3→5→8→13→21→34→55と増えていきます。
少し複雑ですので当記事では詳細の説明を省略させていただきます。詳細が知りたい方は、「ココモ法」と検索すると詳しく説明したサイトが多数見つかりますので、そちらでご確認ください。
検証のルール
基本ルールは以下の通りです。
- 1プレイごとの勝率は50%で勝った場合の払戻率は2倍に設定。
- 元手資金は1000とし、賭け金の最小値は1とする。
- 資金が次に必要な賭け金の数値を下回ってしまいプレイが継続できなかった状況を『破綻』と定義する。
- プレイ回数が100000回に到達するか、それまでに破綻したら1試行完了とする。
- これらの試行を100000回繰り返すことにより破綻回数をカウントする。
ココモ法は以下のルールに従います。
- ココモ法のルールに準じて賭け金を変遷させていく(詳細は省略)。
実行結果
以下の結果となりました。
試行回数:100000 破綻回数:99897 破綻率:99.897% プレイできる回数の期待値:1918.73618
ココモ法を必勝法と紹介するサイトや情報商材は少なくないですが、この結果が示す通り必勝法どころか、ほぼ確実にいつか破綻する手法です。実はココモ法は、払戻率が3倍のゲームで使用することを想定された手法ですので、2倍のゲームで機能するわけがないのです。
モンテカルロ法
モンテカルロ法とは
モンテカルロ法も数列を用いた手法です。初めに(1,2,3)という数列を準備しておき、数列の両端の数字を足した数字を賭けていくという手法なのですが、少し複雑ですので当記事では詳細の説明を省略させていただきます。詳細が知りたい方は、「モンテカルロ法」と検索すると詳しく説明したサイトが多数見つかりますので、そちらでご確認ください。
検証のルール
基本ルールは以下の通りです。
- 1プレイごとの勝率は50%で勝った場合の払戻率は2倍に設定。
- 元手資金は1000とし、賭け金の最小値は1とする。
- 資金が次に必要な賭け金の数値を下回ってしまいプレイが継続できなかった状況を『破綻』と定義する。
- プレイ回数が100000回に到達するか、それまでに破綻したら1試行完了とする。
- これらの試行を100000回繰り返すことにより破綻回数をカウントする。
モンテカルロ法は以下のルールに従います。
- モンテカルロ法のルールに準じて賭け金を変遷させていく(詳細は省略)。
実行結果
以下の結果となりました。
試行回数:100000 破綻回数:99198 破綻率:99.198% プレイできる回数の期待値:4728.47783
モンテカルロ法は、ココモ法と同様に必勝法として紹介されていることが多いため、この結果に驚かれた方も少なくないはずです。結論から言うと、使い続けていれば『いつかほぼ確実に』破綻する手法です。
一部のサイトや情報商材において「払戻率が3倍のゲームでモンテカルロ法を使うと確実に利益が出せる」というような紹介がされているようですが、払戻率が3倍の場合での破綻率はもっと高い(実行結果は約99.7%でした)です。
モンテカルロ法は、「ある人物がカジノを破産させた手法」として伝説となっていますが、それがただのまぐれであったことをこの結果が示しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?このように実際に破綻率を算出してみると、手法ごとの差こそありますが、一般的に知られている手法を単純に続けているだけでは破綻リスクが極めて大きいことがご理解いただけたかと思います。
しかし、これらの中にはアレンジすることにより破綻率を劇的に下げることができる手法も存在しますので、この記事の情報が、皆様の必勝法の開発やどこかで攻略法を購入する際の一助になれば幸いです。
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